ケルセチンと多嚢胞性卵巣症候群に関する、現在の証拠と将来の方向性: システマティックレビュー
Quercetin and polycystic ovary syndrome, current evidence and future directions: a systematic review
- 著作名:
- Fatemeh Pourteymour Fard Tabrizi
- Fatemeh Hajizadeh-Sharafabad
- Maryam Vaezi
- Hamed Jafari-Vayghan
- Mohammad Alizadeh
- Vahid Maleki
- 出典:
- Journal of Ovarian Research
- 2020
- 13
- 11
- DOI:
- 10.1186/s13048-020-0616-z
- 要旨:
- 多嚢胞性卵巣症候群における、ケルセチンの効果を検証した臨床研究3件および動物実験5件のシステマティックレビュー。これらの研究は、卵巣の組織形態・卵胞形成・黄体形成プロセスにおけるケルセチンの有益な効果を支持した。ケルセチンはまた、テストステロン・黄体形成ホルモン・インスリン抵抗性の低下にも有効性を示した。ケルセチンの利点として、抗酸化作用や抗炎症作用との密接な関連があり、多嚢胞性卵巣症候群の合併症を弱めることを示唆している。しかし、質の高い臨床試験が不足しており、更なる研究が必要である。