ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはグルタミン酸ナトリウムに拮抗して、酸化還元が誘導する細胞シグナル伝達を介して胸腺と脾臓における免疫抑制を軽減する

Quercetin counteracts monosodium glutamate to mitigate immunosuppression in the thymus and spleen via redox-guided cellular signaling

要旨:
グルタミン酸ナトリウムは酸化還元平衡を破壊し、酸化ストレスを誘発して免疫抑制を引き起こす。グルタミン酸ナトリウムで惹起した免疫毒性のモデルラットに、ケルセチンを4週間投与した。ケルセチンはNF-κBの活性化を抑制し、炎症性サイトカインの産出を低下して抗炎症作用を発揮した。ケルセチンはまた脂質代謝を改善し、脂質プロファイルを正常化した結果、グルタミン酸ナトリウムによる免疫不全のリスクを低下した。胸腺と脾臓においては、免疫グロブリンが上昇し、CD4/CD8の発現が改善され免疫応答を強化した。