ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは終末糖化産物に拮抗して、仙骨子宮靱帯から脱出した線維芽細胞のアポトーシスと機能阻害を抑制する

Quercetin antagonized advanced glycated end products induced apoptosis and functional inhibition of fibroblasts from the prolapsed uterosacral ligament

著作名:
Yizhen Sima
Junwei Li
Leimei Xu
Chengzhen Xiao
Lisha Li
Ling Wang
Yisong Chen
出典:
Drug Discoveries & Therapeutics
2023
17
415-427
DOI:
10.5582/ddt.2023.01047
キーワード:
骨盤臓器脱
終末糖化産物
線維芽細胞
アポトーシス
ケルセチン
miR-4429
要旨:
骨盤臓器脱とは骨盤内臓器が膣から脱出する疾患であり、終末糖化産物(AGEs)が骨盤組織に蓄積して、線維芽細胞にアポトーシスを誘導する。ケルセチンは、AGEsが線維芽細胞に誘導するアポトーシス・増殖阻害・活性酸素種の増加に拮抗したが、線維芽細胞の収縮障害は改善しなかった。ケルセチンはAGEsによるPI3K・P-Akt・miR-4429の下方調節を逆転したが、特にmiR-4429の発現抑制がアポトーシスの阻害作用と密接に関連していた。