ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン/抗PD-1抗体の併用療法は腸内細菌叢を調節し、マクロファージの免疫に影響を与え、肝細胞癌の微小環境を再構築する

Quercetin/Anti-PD-1 Antibody Combination Therapy Regulates the Gut Microbiota, Impacts Macrophage Immunity and Reshapes the Hepatocellular Carcinoma Tumor Microenvironment

要旨:
肝細胞癌を移植したマウスにケルセチン単独、抗PD-1抗体単独、両者の組合せを、それぞれ投与した。組合せは単独投与時と比べて、肝組織の壊死・線維化・PD-L1の発現を抑制した。組合せはファーミキューテス門・放線菌・ウェルコミクロビウム門の存在量を増大して、腸内細菌叢の不均衡を軽減した。組合せはまた、CD8a・CD4・CD11b・IL-10・インターフェロン-γ の発現を上昇し、IL-4・IL-6・TLR4の発現は低減して、マクロファージ免疫を改善した。