ケルセチンはNrf2シグナル伝達経路を活性化して、ゼアラレノンとリポ多糖によるIPEC-J2細胞の損傷を軽減する
Quercetin Attenuates the Combined Effects of Zearalenone and Lipopolysaccharide on IPEC-J2 Cell Injury through Activating the Nrf2 Signaling Pathway
- 出典:
- Toxins
- 2023
- 15
- 679
- DOI:
- 10.3390/toxins15120679
- 要旨:
- 異なる2種類の毒素(ゼアラレノン20 μMとリポ多糖1 μg/mL)で刺激したブタ由来腸上皮細胞IPEC-J2に、ケルセチンを投与した。毒素の組合せがもたらした生存率の低下と乳酸脱水素酵素の上昇は、ケルセチンが軽減した。ケルセチンはNrf2・HO-1・SOD2・NQO1の発現を上方調節するとともに、密着結合に関連するクローディン・ZO-1・オクルディンの発現も増大した。ケルセチンはまた、 Bcl-2とBaxの発現を調節して、毒素が誘導するアポトーシスを抑制した。