ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

タンニン酸とケルセチンによる広範囲のUV保護作用を備えた、ヒアルロン酸/ポリフェノール日焼止め

Hyaluronic acid/polyphenol sunscreens with broad-spectrum UV protection properties from tannic acid and quercetin

著作名:
Su Jin Lee
Dongjin Lee
Su A. Park
Jeong Jin Park
Won Ho Park
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2024
257
128585
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2023.128585
キーワード:
日焼止め
ヒアルロン酸
タンニン酸
ケルセチン
O/W乳濁液
日焼防止指数
生体適合性
要旨:
近年、市販の日焼止めによる環境汚染が社会問題になり、肌と地球環境の両方にやさしい日焼止めが望まれている。そこで、天然由来のタンニン酸とケルセチンを日焼止めへ応用すべく、ヒアルロン酸を基剤とするO/W系乳濁液に配合した。得られたヒアルロン酸/タンニン酸/ケルセチン日焼止めは、UVA波の透過率が15%未満で、UVB波の透過率が0%であり、日焼防止指数は30であった。よって、市販の日焼止めと同等のUV保護特性であり、粘度も既存品と同等であった。50 μg/mLの濃度でヒアルロン酸/タンニン酸/ケルセチン日焼止めは、7日間で90%以上の細胞生存率を示し、優れた生体適合性であった。