ケルセチンはゼブラフィッシュの群れと不安行動に影響を与える: 神経炎症とニューロンアポトーシスの関与
Quercetin affects shoaling and anxiety behaviors in zebrafish: Involvement of neuroinflammation and neuron apoptosis
- 出典:
- Fish & Shellfish Immunology
- 2020
- 105
- 359-368
- DOI:
- 10.1016/j.fsi.2020.06.058
- 要旨:
- ゼブラフィッシュのショーリング行動(群れをなして同じ方向に泳ぐ行動)と不安行動を、ケルセチンが濃度依存的に改善した。1000 μg/L 以上の濃度では、逆に有害に働き(動きの不活発化および不安行動)、濃度ー行動関係のU字曲線が得られた。改善領域では、脳内の抗酸化酵素(SOD・カタラーゼ)が活性化され、炎症マーカー(COX-2・IL-1β・IL-6・IL-10・TNF-α)が減少し、アポトーシスを抑制した。