ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

細菌感染症における、近赤外光を用いる光線力学的療法と光温熱療法のためのルチン-硫化銅ナノ複合材料

Near-Infrared Light-Mediated CuS@Rutin Nanocomposites for the PTT/PDT Synergistic Treatment in Bacterial Infections

要旨:
光線力学的療法と光温熱療法は細菌感染症に有効な手段であるが、活性酸素種を発生する点に課題がある。そこで、ルチンによる活性酸素種の除去を念頭に置き、ルチン-硫化銅ナノ複合材料を設計した。得られたナノ複合材料は、光線力学的療法および光温熱療法にて、黄色ブドウ球菌および大腸菌を除去するとともに、活性酸素種も軽減した。ナノ複合材料はまた、活性酸素種で刺激したマクロファージにてIL-1β・IL-6・TNF-αを軽減して、抗炎症作用も発揮した。