外傷性脳損傷モデルにおける、煙草の煙への暴露とケルセチン処置の影響
Therapeutic Benefits of Quercetin in Traumatic Brain Injury Model Exposed to Cigarette Smoke
- 著作名:
- Faleh Alqahtani
- Yousif S. Mohamed Ali
- Mohammed M. Almutairi
- Abdullah F. Alotaibi
- Imran Imran
- Musaad A. Alshammari
- Abdullah K. Alshememry
- Shakir D. AlSharari
- Thamer H. Albekairi
- 出典:
- Saudi Pharmaceutical Journal
- 2024
- 32
- 101895
- DOI:
- 10.1016/j.jsps.2023.101895
- 要旨:
- 外傷性脳損傷における、煙草の煙とケルセチンの影響を調査した。マウスを3群に分け、21日間に渡って以下の処理を行った。1) 煙吸入(煙草2本分の煙12分間かけてを吸入、1日に6回)、2) 煙吸入+ケルセチンの投与(50 mg/kg)、3) 処置なし。その後、金属をマウスの脳に落下させて外傷性脳損傷を誘発し、歩行距離・Y字迷路試験・新奇探索試験を行った。いずれも、1) vs. 3)において有意差には至らなかったが、煙草の煙は歩行距離を短くし、記憶障害を悪化する傾向にあった。しかし、2)においては煙吸入と外傷性脳損傷にもかかわらず、正常近くまでスコアを回復した。