ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

5-フルオロウラシルがマウスに誘発した精巣損傷は、ケルセチンナノ粒子が改善する

Quercetin nanoparticle ameliorates 5-fluorouracil-induced testicular damage in mice: A biochemical and histological study

要旨:
5-フルオロウラシル(5-FU)で惹起した精巣損傷のモデルマウスに、フリーのケルセチンもしくはケルセチンを担持したキトサンナノ粒子を、それぞれ投与した。両者とも血中のマロンジアルデヒドを低減し、カタラーゼを増大したが、SODの上昇はナノ粒子群のみで顕著であった。精巣組織の損傷(充血・むくみ・空胞)の改善効果も、ナノ粒子群が有意であった。