Nrf2/Mac-1/カスパーゼ-1媒介型インフラマソーム軸を介するパイロトーシスとM1型ミクログリアの防止により、ルチンは術後認知機能障害(POCD)を改善する
Rutin prevents pyroptosis and M1 microglia via Nrf2/Mac-1/caspase-1-mediated inflammasome axis to improve POCD
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2024
- 127
- 111290
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2023.111290
- 要旨:
- 老齢マウスの末梢神経を手術すると、核内のNrf2が増加し、ルチンの投与でさらに増加した。手術を起因とし、術後認知機能障害を誘発する神経損傷には、MAC-1の上昇・カスパーゼ-1が媒介するパイロトーシス・M1型ミクログリアの増加を伴ったが、ルチンはこれらを軽減した。Nrf2の阻害はルチンの効果を打消し、MAC-1・パイロトーシス・M1型ミクログリアが増大した。MAC-1の活性化も同様に、ルチンの効果を打消した。一方、カスパーゼ-1の阻害は損傷を改善し、MAC-1が過剰発現してもM2型ミクログリアが増加した。