ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

インフルエンザウィルスに有効なイソラムネチン配糖体: 抗ウィルス作用および分子ドッキング

Naturally Occurring Isorhamnetin Glycosides as Potential Agents Against Influenza Viruses: Antiviral and Molecular Docking Studies

要旨:
ヤナギタデ抽出物から8種類のイソラムネチン配糖体を分離して、NMRで構造を確認した。抗インフルエンザウィルス活性を測定したところ、isorhamnetin 3-О-(3”-acetyl)-β-D-glucopyranosyl-(6→1)-О-α-L-rhamnopyranosyl-7-О-α-L-rhamnopyranosideのEC50値が1.2~1.3 μMを示し、ポジコンで用いたオセルタミビル(1.3~9.1 μM)と同等であった。分子ドッキングの結果、当該化合物はヘマグルチニンに高い親和性を示し、結合エネルギーは−10.7 kcal/molであった。