食物性フラボノールであるケルセチンの、抗SARS-CoV-2作用・抗酸化作用・免疫調節作用: 分子標的と臨床効果
Anti-SARS-CoV-2, antioxidant and immunomodulatory potential of dietary flavonol quercetin: Focus on molecular targets and clinical efficacy
- 出典:
- European Journal of Medicinal Chemistry Reports
- 2024
- 10
- 100125
- DOI:
- 10.1016/j.ejmcr.2023.100125
- 要旨:
- ケルセチンおよびケルセチン配糖体の薬理作用に関する、最近の進歩をまとめた総説。SARS-CoV-2以外の抗ウィルス作用・抗SARS-CoV-2作用・抗酸化作用・抗炎症作用および免疫調節作用に章分けして、標的蛋白質の観点でケルセチンおよびケルセチン配糖体の作用機序を論じる。また、化学修飾およびナノ化によるケルセチンのバイオアベイラビリティの向上にも言及している。最後に、COVID-19におけるケルセチンの臨床研究の論文を8件を取上げた。