ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カドミウムがラットに誘発した精巣損傷における、チトクロームC/カスパーゼ-9/カスパーゼ-3/Bax/Bcl-2経路の役割とケルセチンの保護効果

Roles of Cyt-c/caspase-9/caspase-3/Bax/Bcl-2 pathway in Cd-induced testicular injury in rats and the protective effect of quercetin

要旨:
カドミウムを投与したラットは、精巣中のマロンジアルデヒドが上昇し、精巣組織の損傷とアポトーシスを促進した。しかし、ケルセチンの投与はこの様な異常を軽減し、精巣保護効果を発揮した。カドミウムは、精巣組織におけるチトクロームC・カスパーゼ-9・カスパーゼ-3・Baxの発現を遺伝子と蛋白質の両方のレベルで上昇しBcl-2の発現を抑制したが、ケルセチンの投与で逆転した。よって、ミトコンドリアにアポトーシスを誘導するチトクロームC/カスパーゼ-9/カスパーゼ-3/Bax/Bcl-2経路は、カドミウムが活性化し、ケルセチンが阻害する。