訓練を受けた糖尿病ラットの骨格筋の生化学的・分子的・形態学的パラメーターへのケルセチンおよびコエンザイムQ10の効果
Effects of Quercetin and Coenzyme Q10 on Biochemical, Molecular, and Morphological Parameters of Skeletal Muscle in Trained Diabetic Rats
- 出典:
- Current Molecular Pharmacology
- 2022
- 15
- 239-251
- DOI:
- 10.2174/1874467214666210521170339
- 要旨:
- 糖尿病を原因とする骨格筋の退化防止には、ケルセチン・コエンザイムQ10と共投与と運動を組合せると効果的である。糖尿病モデルラットに、運動だけさせた場合と、運動+ケルセチン・コエンザイムQ10の共投与のケースを比較した。その結果、後者の方が全ての生化学パラメータをより改善したが、特にIL-6とマロンジアルデヒドで顕著であった。FNDC5(骨格筋に存在する膜透過蛋白質)の発現と、イリシン(骨格筋から分泌されるホルモン)の量は、糖尿病モデルに限らず、運動で増進することが知られている。今回は、ケルセチン・コエンザイムQ10の共投与で更に促進することを、初めて示した。