リポ多糖が誘発した記憶力の低下・酸化ストレス・アミロイドの生成・神経伝達・Nrf2/HO-1の発現に及ぼす、ケルセチンを担持した乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)ナノ粒子の影響
Effect of quercetin-loaded poly (lactic-co-glycolic) acid nanoparticles on lipopolysaccharide-induced memory decline, oxidative stress, amyloidogenesis, neurotransmission, and Nrf2/HO-1 expression
- 出典:
- Heliyon
- 2024
- 10
- e23527
- DOI:
- 10.1016/j.heliyon.2023.e23527
- 要旨:
- 乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)ナノ粒子にケルセチンを担持して、92.07±3.21%の封入効率で新規ナノ製剤を得た。リポ多糖で惹起した神経炎症のモデルマウスにナノ製剤を投与すると、Y字迷路試験のスコアが向上して、記憶障害を改善した。ナノ製剤は脳内のマロンジアルデヒド・iNOS・アミロイドβ42・β-セクレターゼ・アセチルコリンエステラーゼを大幅に減少し、グルタチオン・カタラーゼ・GABAは上昇し、Nrf-2とHO-1の遺伝子発現を上方調節した。評価した全ての項目において、ナノ製剤はフリーのケルセチンよりも良好な結果を与えた。