ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

急性腎障害におけるケルセチンの保護効果の前臨床的な証拠: 動物実験のメタ解析

Preclinical Evidence of Reno-protective Effect of Quercetin on Acute Kidney Injury: A Meta-analysis of Animal Studies

要旨:
各種データベースより、急性腎障害のモデル動物にケルセチンによる処置を行った論文を得た。全部で19件の試験における288匹分のデータを統合して、メタ解析を行った。その結果、ケルセチンの投与は血中の尿素窒素(標準化平均差: -4.78, 95%信頼区間: -6.45, -3.12, P<0.01)とクレアチニン(標準化平均差: -2.73, 95%信頼区間: -3.66, -1.80, P<0.01)を顕著に下げた。炎症性サイトカイン・酸化ストレス・腎損傷スコアを解析したところ、ケルセチンに抗酸化作用と抗炎症作用を認めた。