ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持した磁性リポソームの合成・物性評価・磁気温熱療法・MCF-7乳癌におけるin vitro毒性

Biosynthesis, characterization, magnetic hyperthermia, and in vitro toxicity evaluation of quercetin-loaded magnetoliposome lipid bilayer hybrid system on MCF-7 breast cancer

要旨:
マグネシウムフェライト(MgFe2O4)をリポソーム脂質二重層で封入し、さらにケルセチンを担持して、磁性リポソームを合成した。得られた磁性リポソームの粒径は329.5 nmで、飽和磁化は40.5 emu/gであり、ケルセチンの封入効率は42.3±2.2%であった。また、磁気温熱療法における磁性リポソームの比吸収率は205 W/gであった。磁性リポソームはフリーのケルセチンと比べて顕著に、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7への細胞毒性を示した。