ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

新規ケルセチン-亜鉛(II)錯体によるHepG2およびHCT116へのアポトーシスの誘導: ケルセチンおよび亜鉛(II)の吸収増強

Apoptosis Induction in HepG2 and HCT116 Cells by a Novel Quercetin-Zinc (II) Complex: Enhanced Absorption of Quercetin and Zinc (II)

著作名:
Mizuki Nakamura
Daigo Urakawa
Ziyu He
Isao Akagi
De-Xing Hou
Kozue Sakao
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2023
24
17457
DOI:
10.3390/ijms242417457
キーワード:
ケルセチン-亜鉛錯体
抗酸化作用
肝癌
HepG2
結腸直腸癌
HCT116
アポトーシス
細胞取込み
要旨:
新規ケルセチンー亜鉛錯体(Zn-Q)を合成し、構造を各種スペクトロスコピーで確認した。細胞培養培地にてケルセチンと亜鉛との共処理して得たキレート錯体(Q+Zn)は、Zn-Qとは異なる構造であった。両者とも優れた抗酸化作用を示し、ヒト由来肝癌細胞株HepG2と結腸直腸癌細胞株HCT116にアポトーシスを誘導したが、Zn-Qの方が優れていた。亜鉛蛍光プローブを用いて細胞核とその周辺をモニタした結果、亜鉛の取込みに伴って、細胞内ケルセチンの吸収も比例的に増加した。