ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングの統合による、膜性腎症における菟絲子(Cuscutae semen)の有効成分と根底にあるメカニズムの解明

An Integrated Analysis of Network Pharmacology and Molecular Docking to Explore the Active Component and the Underlying Mechanism of Cuscutae Semen in Membranous Nephropathy

要旨:
各種データベースより、菟絲子(トシシ、Cuscutae semen)の標的遺伝子443種と、膜性腎症の遺伝子460種をそれぞれ取得した。共通する24種に関する蛋白質間相互作用のネットワークを構築し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析の結果、PTGS2とALOX5をコア標的として特定した。なお、菟絲子の主成分はケンフェロール・イソラムネチン・ケルセチンである。分子ドッキングの結果、ケンフェロールが高い親和性を示し、結合エネルギーはPTGS2が−8.2 kcal/molであり、ALOX5が−11.5 kcal/molであった。