ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン類似体の血液脳関門の透過改善を目的とする分子記述子の主成分分析(PCA)

Principal Component Analysis (PCA) of Molecular Descriptors for Improving Permeation through the Blood–Brain Barrier of Quercetin Analogues

要旨:
イノシトールリン酸マルチキナーゼ(IPMK)活性の部分調節は脳に有益な薬理活性をもたらすが、IPMKに親和性を有しかつ血液脳関門(BBB)透過性のあるケルセチン類縁体を、in silicoで探索した。34種のケルセチン類縁体から、IPMKに親和性を持つ19種を分子ドッキングにて選定した。分子ドッキングで得たBBB分布予測値を基に、19種に主成分分析(PCA)を適用した。その結果、BBBの透過に寄与する分子記述子を、溶解度および親油性であると特定した。