TLR4/IRAK4/NF-κBシグナル伝達経路を介して、ケルセチンは樹状細胞の活性と機能を阻害する
Quercetin inhibits the activity and function of dendritic cells through the TLR4/IRAK4/NF-κB signaling pathway
- 出典:
- Contemporary Oncology
- 2023
- 27
- 182–189
- DOI:
- 10.5114/wo.2023.133741
- 要旨:
- ケルセチンは濃度および時間依存的に、樹状細胞の生存率を低減した。樹状細胞にケルセチンを作用すると、 TLR4・IRAK4・NF-κBの発現を蛋白質レベルで低減したが、リポ多糖の存在下でも同様の傾向を示した。リポ多糖が樹状細胞の表面に増大したCD86とCD11cの発現も、ケルセチンが低減した。分子ドッキングの結果、ケルセチンはIRAK4に高い親和性を示し、結合エネルギーは−9.6 kcal/molであった。