ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとローズマリー油から成る脂質ナノ乳濁液と人工知能に基づく創傷閉鎖分析を用いる、炎症環境を調節した糖尿病性創傷治癒の促進

Accelerating Diabetic Wound Healing by Modulating the Inflammatory Environment using Quercetin-Rosemary Oil Lipid Nanoemulsions with Artificial Intelligence-based Wound Closure Analysis

要旨:
Vitro: ケルセチンとローズマリー油から調製した脂質ナノ乳濁液は、高い生体適合性と細胞取込みを示した。脂質ナノ乳濁液はまた、M1型(炎症誘導性)マクロファージをM2型(抗炎症性)に変換し、MMP-9を顕著に阻害し、黄色ブドウ球菌に抗菌活性を示した。Vivo: 糖尿病モデルラットの創傷を脂質ナノ乳濁液で処置すると、炎症を軽減し、コラーゲンの沈着と真皮突起の再生による血管新生を促進して、創傷治癒を促進した。創傷領域を正確にセグメンテーションすべく、SAM(Segment Anything Model、AIが学習した画像データを基に、物体や物体同士の境界を高精度で識別するソフト)解析を併用したが、実験結果と良好に一致した。