ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケンフェロール・ケルセチン・レスベラトロール誘導体より、癌が標的の新規PPAR-β/δ作動薬の同定: 分子ドッキングと分子動力学シミュレーションとを統合したアプローチ

Identification of Novel PPAR-β/δ Agonists from Kaempferol, Quercetin, and Resveratrol Derivatives by Targeting Cancer: An Integrative Molecular Docking and Dynamics Simulation Approach

要旨:
天然物およびその誘導体の計8708化合物を対象に、癌の有望な標的であるPPAR-β/δ作動薬を、分子ドッキングにてバーチャルスクリーニングした。その結果、PPAR-β/δの活性部位に強く結合する化合物として、2-[2-(2,4-dihydroxyphenyl)-2-oxoethoxy]benzoate, (E)-1-(3,4,5-trihydroxyphenyl)-3-(3,4-dihydroxyphenyl)propene, 2-hydroxy-3-(2,6,7-trihydroxy-3-oxo-3H-xanthen-9-yl)benzoic acidを予測した。すなわち、ケンフェロール・レスベラトロール・ケルセチンそれぞれの誘導体である。分子動力学シミュレーションの結果、3化合物の内でケルセチン誘導体が、PPAR-β/δと最も好ましい相互作用と安定性を示した。