ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

幼若ホルモンのシグナル伝達経路が制御する産卵に基づく、コドリンガ(Cydia pomonella)の加速バースト生殖戦略はケルセチンが刺激する

Quercetin stimulates an accelerated burst of oviposition-based reproductive strategy in codling moth, controlled by juvenile hormone signaling pathway

著作名:
Bing Bai
Shi-Pan Zhang
Yu-Ting Li
Ping Gao
Xue-Qing Yang
出典:
Science of The Total Environment
2024
913
169643
DOI:
10.1016/j.scitotenv.2023.169643
キーワード:
コドリンガ
ナシヒメシンクイ
ケルセチン
生殖戦略
産卵
幼若ホルモン
動物実験
要旨:
果実の害虫であるコドリンガ(Cydia pomonella、コドリン蛾)とナシヒメシンクイ(Grapholita molesta、梨姫心食)に対して、ケルセチンが及ぼす影響を比較した。ケルセチンはナシヒメシンクイの繁殖力を刺激し個体数を増加したが、コドリンガには阻害傾向を示した。しかし、コドリンガは加速バースト生殖戦略を採用するため、ケルセチンへの曝露にもかかわらず、その後の個体数を急速に増加した。コドリンガの産卵に対するケルセチンの効果は幼若ホルモンシグナル伝達経路が調節して、生存と非生存とでは生存を優先した。