ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

紅花団扇(Opuntia elatior)の植物化学組成と抗増殖活性: 乳癌細胞株MCF-7のin vitroおよびin silico研究

Phytochemical composition and antiproliferative activity of Opuntia elatior Mill.: In vitro and in silico studies on breast cancer cell line MCF-7

要旨:
紅花団扇(Opuntia elatior、ウチワサボテンの一種)の葉状茎および果実抽出物の主成分は、イソラムネチン・フロレチン・ヘルバセチンであった。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に対する抗増殖活性は、果実水抽出物 > 果実メタノール抽出物 > 葉状茎メタノール抽出物 > 葉状茎水抽出物の順序であった。分子ドッキングの結果、イソラムネチン・フロレチン・ヘルバセチンはBax(-7.8, −7.3, −7.8 kcal/mol)・Bcl-2(−7.4, −6.9, −7.5 kcal/mol)・カスパーゼ-9(−7.3, −6.3, −7.3 kcal/mol)に高い親和性を示し、MCF-7へのアポトーシスを示唆した。