ウイキョウ(Foeniculum vulgare)のフラボノイド成分のLC-MS/MS分析による化学的プロファイリングと、乗物酔い防止効果の評価
Profiling the chemical properties of Foeniculum vulgare Mill. and its flavonoids through comprehensive LC-MS/MS to evaluate their anti-motion sickness effect
- 出典:
- Fitoterapia
- 2024
- 173
- 105816
- DOI:
- 10.1016/j.fitote.2023.105816
- 要旨:
- ウイキョウ(茴香、Foeniculum vulgare)抽出物より、8種のフラボノイド成分をC-MS/MS分析にて同定した。2軸回転で惹起した乗物酔いのモデルマウスにて評価したところ、ウイキョウ抽出物は乗物酔い指数を53.2%減少し、フラボノイド画分は48.9%減少した。フラボノイド画分はまた、回転刺激後のマウスのオープンフィールド試験のスコアを改善して、不安行動の大幅な軽減を示唆した。個々のフラボノイド成分の中では、イソラムネチンの経口バイオアベイラビリティが最も高く、乗物酔いを防止する有効成分であることを示唆した。