ニシキソウ(Euphorbia humifusa)由来のケルセチンとルテオリンとの相乗的な組合せを配合したカーボポール940を基剤とするヒドロゲルは、黄色ブドウ球菌に感染した創傷治癒を促進する
Carbopol 940-based hydrogels loading synergistic combination of quercetin and luteolin from the herb Euphorbia humifusa to promote Staphylococcus aureus infected wound healing
- 出典:
- RSC Medicinal Chemistry
- 2024
- 15
- 553-560
- DOI:
- 10.1039/D3MD00611E
- 要旨:
- ニシキソウ(錦草、Euphorbia humifusa)は中医学にて、黄色ブドウ球菌の感染による吹き出物の治療に用いられている。ニシキソウの有効成分であるケルセチンとルテオリンを、カーボポール940を基剤とするヒドロゲルに配合した新規製剤を設計した。黄色ブドウ球菌に感染した全層皮膚欠損マウスモデルを用いて、創傷の収縮率・細菌の存在量・炎症スコア・コラーゲンの沈着を評価した。その結果、ケルセチン32 μg/mLとルテオリン8 μg/mLの濃度がベストの挙動を示した。