フタル酸エステル混合物への慢性曝露がラットに誘発した生殖毒性におけるケルセチンの緩和効果
Alleviative effect of quercetin against reproductive toxicity induced by chronic exposure to the mixture of phthalates in male rats
- 出典:
- Ecotoxicology and Environmental Safety
- 2024
- 270
- 115920
- DOI:
- 10.1016/j.ecoenv.2023.115920
- 要旨:
- フタル酸エステルはプラスチックの可塑剤として汎用されているが、生殖毒性が知られている。3種のフタル酸エステルの混合物を91日間投与したラットの生殖毒性は、ケルセチンの共投与が緩和した。フタル酸エステルが減少した精巣の重量・精巣上体の重量・血中の性ホルモン・肛門性器間距離は、ケルセチンが回復した。ケルセチンはまた、フタル酸エステルがもたらした精細管の萎縮・ライディッヒ細胞の過形成・精子形成細胞の増殖停止も軽減した。