ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

キノリン環を含むケルセチン誘導体の設計・合成・抗腫瘍活性

Design, Synthesis and Antitumor Activity of Quercetin Derivatives Containing a Quinoline Moiety

要旨:
ケルセチンの3位とキノリン環を、C3個~5個のメチレン鎖でつなぐ新規誘導体を15種合成した。その内の3種は、ヒト由来肝癌細胞株HepG2の増殖をIC50値5.074~6.722 μMで阻害して、シスプラチンの26.981 μMを凌駕した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に関しても、シスプラチンの2.940 μMを上回る1.607 μMの誘導体を見出した。