糖尿病を伴うアルツハイマー病の治療における酸棗仁湯のメカニズムを、ネットワーク薬理学にて解明する
Network pharmacology to unveil the mechanism of suanzaoren decoction in the treatment of alzheimer’s with diabetes
- 出典:
- Hereditas
- 2024
- 161
- 2
- DOI:
- 10.1186/s41065-023-00301-z
- 要旨:
- 各種データベースで取得した、糖尿病・アルツハイマー病・酸棗仁湯に共通する遺伝子は97種であった。薬物-標的疾患ネットワーク解析の結果、ケルセチン・ケンフェロール・リコカルコンA・イソラムネチン・ホルモノネチン・ナリンゲニンをコア化合物と特定した。蛋白質間相互作用ネットワーク解析の結果、IL6・TNF・IL1B・CXCL8・IL10・CCL2・ICAM1・STAT3・IL4をコア遺伝子と特定した。分子ドッキングの結果、リコカルコンA・イソラムネチン・ケンフェロール・ケルセチン・ホルモノネチンがCXCL8・IL-1β・CCL2と高い親和性を示した。分子動力学シミュレーションの結果、リコカルコンA・イソラムネチン・ケンフェロールがCXCL8との強力な相互作用を示唆した。