ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはSLC1A5を標的とし、p-Camk2/p-DRP1およびNRF2/GPX4軸を調節して、胃癌細胞にフェロトーシスを誘導する

Quercetin induces ferroptosis in gastric cancer cells by targeting SLC1A5 and regulating the p-Camk2/p-DRP1 and NRF2/GPX4 Axes

著作名:
Lixian Ding
Shuwei Dang
Mingjun Sun
Dazhi Zhou
Yanyan Sun
Encheng Li
Shuqi Peng
Jinxing Li
Guodong Li
出典:
Free Radical Biology and Medicine
2024
213
150-163
DOI:
10.1016/j.freeradbiomed.2024.01.002
キーワード:
胃癌
ケルセチン
SLC1A5
NRF2/GPX4
p-Camk2/p-DRP1
フェロトーシス
要旨:
胃癌細胞にてケルセチンは、SLC1A5の発現を阻害した上、SLC1A5と強力に結合した。分子ドッキングの結果ケルセチンは、SLC1A5のセリン343・セリン345・イソロイシン423・トレオニン460と結合した。ケルセチンがSLC1A5に結合した結果、NRF2の核移行を阻害し、GPX4の発現が減少した。ケルセチン/SLC1A5の複合体は、p-Camk2/p-DRP1を活性化して、活性酸素種の産出を促進した。ケルセチンによるSLC1A5の阻害は、細胞内の鉄濃度を上昇した。かくしてケルセチンは、胃癌細胞にフェロトーシスを誘導した。