ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高脂肪食へのケルセチンとヒドロキシチロソールの添加が、タイリクスズキ(Lateolabrax maculatus)の成長・脂質代謝・ミトコンドリア機能に及ぼす影響

Effects of quercetin and hydroxytyrosol supplementation in a high-fat diet on growth, lipid metabolism, and mitochondrial function in spotted seabass (Lateolabrax maculatus)

要旨:
タイリクスズキ(大陸鱸、Lateolabrax maculatus)を5群に分け、以下の餌で8週間飼育した。1) 通常の餌、2) 高脂肪食、3) ケルセチン0.1%を含む高脂肪食、4) ヒドロキシチロソール0.02%を含む高脂肪食、5) ケルセチン0.1%とヒドロキシチロソール0.02%を含む高脂肪食。2)は1)に比べて成長が低下したが、3)~5)にて2)の改善が見られ、5)が最も改善した。同様の傾向が、血中のAST・ALTと血中および肝中の中性脂肪・総コレステロール・遊離脂肪酸にも観察された。肝中のミトコンドリア生合成およびマイトファジーに関連する遺伝子の発現は、3)~5)にて上方調節された。