ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

フェニルホウ酸で修飾したケルセチンナノ粒子は抗菌活性を有し、糖尿病性創傷の治癒を促進する

Unlocking the potential of phenyl boronic acid functionalized-quercetin nanoparticles: Advancing antibacterial efficacy and diabetic wound healing

要旨:
ケルセチンをフェニルホウ酸でエステル化した後、ナノ粒子に加工した。得られたナノ粒子のDPPHラジカル消去率は84.2±0.12%であり、ケルセチンの79.0±0.17%を僅かに上回った。ナノ粒子が示した最小発育阻止濃度は、緑膿菌に対しては1.41±0.03 μg/100 μLであり、黄色ブドウ球菌に対しては8.25±0.02 μg/100 μLであった。糖尿病のモデルラットの創傷にナノ粒子0.5%含む軟膏を塗布すると、創傷治癒を促進した。ナノ粒子は血管新生と組織の修復を刺激して、創傷の閉鎖を改善した。