ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはグルコース調節蛋白質78の活性化を阻害して、TNBSが誘発した大腸炎にて小胞体ストレスとアポトーシスを軽減する

Quercetin Attenuates Endoplasmic Reticulum Stress and Apoptosis in TNBS-Induced Colitis by Inhibiting the Glucose Regulatory Protein 78 Activation

要旨:
2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)で惹起した炎症性腸疾患のモデルラットに、ケルセチンを投与した。TNBSがもたらした結腸の潰瘍・上皮細胞の喪失・陰窩の破壊・粘膜組織の炎症は、ケルセチンの共投与で軽減した。ケルセチンはまた、TNBSが上昇した腸組織のTUNEL陽性細胞・NF-κB・カスパーゼ-12・グルコース調節蛋白質78・p-JNKを低減して、アポトーシス・炎症・酸化ストレス・小胞体ストレスを抑制した。