ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

逆説睡眠不足が誘発するマウスの躁病様の行動と脳の酸化ストレスは、ケルセチンが軽減する

Quercetin reduces manic-like behavior and brain oxidative stress induced by paradoxical sleep deprivation in mice

要旨:
マウスの逆説睡眠(レム睡眠)不足が原因の過剰活動と酸化ストレスを、ケルセチンが軽減した。また、過剰活動と酸化ストレスとが良好に相関することも見出した。従って、ケルセチンはその抗酸化作用により、躁状態を緩和する働きがある。逆説睡眠不足がもたらす前頭前野および線条体中のGSHの減少は、ケルセチンが逆転した。ケルセチンはまた、前頭前皮質・海馬・線条体の過酸化脂質を減少した。