光老化に対する酵素処理イソケルシトリンの保護効果: in vitroおよび臨床研究
Enzymatically modified isoquercitrin and its protective effects against photoaging: In-vitro and clinical studies
- 出典:
- Photochemistry and Photobiology
- 2024
- 100
- 1475-1488
- DOI:
- 10.1111/php.13891
- 要旨:
- Vitro: 紫外線A波を照射したヒト由来皮膚線維芽細胞を酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)で処置すると、コラーゲンの損傷を軽減した。EMIQはTGFβ/Smad経路とMMP-1経路の両方を調節して、コラーゲンを保護した。EMIQはまた、T-Skinモデル(ヒト繊維芽細胞を含む真皮層上にて、ヒト表皮細胞を気液界面培養する)にて、紫外線A波による厚みの減少を回復した。臨床: 31~55歳の健常者30名を対象に、EMIQの効果を単群試験で検証した。1日2回28日間継続して、朝と夜の洗顔後にEMIQを0.5%含むローションを塗布した。その結果、ベースラインと比較して、肌の水分減少(P<0.001)と肌荒れ(P<0.01)を抑制し、肌の弾力性(P<0.01)も向上した。