ケルセチンはマウスのTREK-1カリウムチャネルを活性化して、D-アンフェタミン誘発性の躁病様行動を緩和する
Quercetin relieves D-amphetamine-induced manic-like behaviour through activating TREK-1 potassium channels in mice
- 出典:
- British Journal of Pharmacology
- 2021
- 178
- 3682-3695
- DOI:
- 10.1111/bph.15510
- 要旨:
- アンフェタミン(覚醒剤)で惹起したマウスの異常興奮を、ケルセチンが鎮めた。ケルセチンはカリウムチャネルTREK-1を活性化するが、その結果、カルシウムの流れが抑制される。アンフェタミンは前頭前皮質の神経を過剰に活性化して、興奮状態となる。しかし、ケルセチンがカルシウム量を減少させると、膜電位の興奮性の尺度であるレオベースが下がり、興奮が収まった。