ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはMMP-2およびMMP-9を下方調節し、SRC/ERK/CREB経路を介して関節リウマチの進行を阻害する

Isorhamnetin Downregulates MMP2 and MMP9 to Inhibit Development of Rheumatoid Arthritis through SRC/ERK/CREB Pathway

著作名:
Xiao-rong Liu
Shuo-fu Li
Wen-ya Mei
Xiang-dan Liu
Ri-bao Zhou
出典:
Chinese Journal of Integrative Medicine
2024
30
299–310
DOI:
10.1007/s11655-023-3753-6
キーワード:
関節リウマチ
線維芽細胞様滑膜細胞
イソラムネチン
MMP-2
MMP-9
SRC/ERK/CREB
ラット
動物実験
要旨:
Vitro: 線維芽細胞様滑膜細胞をTNF-αで刺激して、関節リウマチの細胞モデル(RA-FLS)とした。イソラムネチンは、RA-FLSの生存率・遊走・浸潤を抑制し、MMP-2・MMP-9・TNF-α・IL-6・IL-1βを低下した。しかし、MMP-2かMMP-9のいずれかが過剰発現したRA-FLSでは、イソラムネチンの働きを打消した。イソラムネチンはまた、SRCに結合して、SRC・ERK・CREBのリン酸化を阻害したが、SRCが過剰発現したRA-FLSではSRC/ERK/CREBシグナル伝達の抑制効果も打消された。Vivo: コラーゲンで惹起した関節リウマチのモデルラットにイソラムネチンを投与すると、関節炎のスコアが減少し、滑膜の炎症を軽減した。