ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Bacillus thuringiensis感受性およびBacillus thuringiensis耐性のワタアカミムシガの成長・発育・産卵へのルチンの影響

Impact of rutin on growth, development and oviposition of Bt-susceptible and Bt-resistant pink bollworm

要旨:
ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella)は綿花を食い荒らす害虫であるが、真正細菌の一種であるBacillus thuringiensisで駆除していた。しかし、同菌に耐性を獲得した個体の出現により、代替法が望まれている。ワタアカミムシガの幼虫にルチンを投与すると、Bacillus thuringiensis耐性の有無とは関係なく、成長・発育・産卵を顕著に阻害した。ルチンは用量依存的に、蛹化率・羽化率・幼虫から成虫に至る生存率を減少した。数少ない成虫においては、その産卵率も減少した。