前立腺特異的PTENをノックアウトしたマウスにて、アルクチゲニン・緑茶・ケルセチンの組合せは、前立腺癌の予防を強化する
Enhanced Chemoprevention of Prostate Cancer by Combining Arctigenin with Green Tea and Quercetin in Prostate-Specific Phosphatase and Tensin Homolog Knockout Mice
- 著作名:
- Qiongyu Hao
- Susanne M. Henning
- Clara E. Magyar
- Jonathan Said
- Jin Zhong
- Matthew B. Rettig
- Jaydutt V. Vadgama
- Piwen Wang
- 出典:
- Biomolecules
- 2024
- 14
- 105
- DOI:
- 10.3390/biom14010105
- 要旨:
- Vitro: アルクチゲニン・没食子酸エピガロカテキン(EGCG)・ケルセチンの組合せは相乗的に、ヒト由来前立腺癌細胞株LNCaPおよびWPE1-NA22の増殖を阻害した。その一方で、正常細胞である前立腺上皮細胞株PrECには毒性を示さなかった。Vivo: 前立腺特異的PTENをノックアウトした前立腺癌のモデルマウスを用いて、3通り(緑茶抽出物とケルセチンの組合せ、アルクチゲニン単独、アルクチゲニン・緑茶抽出物・ケルセチンの組合せ)の投与法を比較した。前立腺特異的膜抗原(PSMA)を指標とする腫瘍形成の抑制率は、対照と比べて3種の組合せが90%、アルクチゲニン単独が60%、緑茶抽出物とケルセチンの組合せが40%であった。