ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

特異性を高めた組換えα-L-ラムノシダーゼ(r-Rha1)を用いる、容易に入手可能なルチンのイソケルシトリンとラムノースへの変換

Preparation of isoquercitrin and rhamnose from readily accessible rutin by a highly specific recombinant α-L-rhamnosidase (r-Rha1)

要旨:
メタノール資化酵母であるPichia pastoris GS115を用いるルチンの加水分解により、イソケルシトリンとラムノースを得た。最適化の結果、0.02M酢酸-酢酸ナトリウム緩衝溶液(pH 4.5)、ルチン/α-L-ラムノシダーゼ 4:1(w/w)、60℃、2時間というベスト条件を見出した。反応終了後、イソケルシトリンはHPD-100樹脂で精製した。一方、脱色化と再結晶にて高純度のラムノースが得られた。分子動力学シミュレーションの結果、ファンデルワールス力が推進力になり、α-L-ラムノシダーゼの疎水性表面上にルチンが配置される加水分解を示唆した。