特異性を高めた組換えα-L-ラムノシダーゼ(r-Rha1)を用いる、容易に入手可能なルチンのイソケルシトリンとラムノースへの変換
Preparation of isoquercitrin and rhamnose from readily accessible rutin by a highly specific recombinant α-L-rhamnosidase (r-Rha1)
- 出典:
- Natural Product Research
- 2024
- 38
- in press
- DOI:
- 10.1080/14786419.2024.2303600
- 要旨:
- メタノール資化酵母であるPichia pastoris GS115を用いるルチンの加水分解により、イソケルシトリンとラムノースを得た。最適化の結果、0.02M酢酸-酢酸ナトリウム緩衝溶液(pH 4.5)、ルチン/α-L-ラムノシダーゼ 4:1(w/w)、60℃、2時間というベスト条件を見出した。反応終了後、イソケルシトリンはHPD-100樹脂で精製した。一方、脱色化と再結晶にて高純度のラムノースが得られた。分子動力学シミュレーションの結果、ファンデルワールス力が推進力になり、α-L-ラムノシダーゼの疎水性表面上にルチンが配置される加水分解を示唆した。