ケルセチンのカイコへの取込みを媒介する、主要な内因性グリコシド加水分解酵素
A major endogenous glycoside hydrolase mediating quercetin uptake in Bombyx mori
- 著作名:
- Ryusei Waizumi
- Chikara Hirayama
- Shuichiro Tomita
- Tetsuya Iizuka
- Seigo Kuwazaki
- Akiya Jouraku
- Takuya Tsubota
- Kakeru Yokoi
- Kimiko Yamamoto
- Hideki Sezutsu
- 出典:
- PLoS Genetics
- 2024
- 20
- e1011118
- DOI:
- 10.1371/journal.pgen.1011118
- 要旨:
- カイコの中腸で多く発現している、グリコシド加水分解酵素GH1G5を同定した。桑葉にはケルセチン配糖体(ルチン・ケルセチン-3-O-マロニルグルコシド・ケルセチン-3-O-グルコシド)が存在するが、GH1G5はケルセチンに加水分解して、カイコの体内に取込まれる。不安定なゲノム領域に位置していながらGH1G5は加水分解活性を保持しており、ケルセチンの取込みがカイコに重要性を持つことを示唆した。GH1G5の欠損変異が繭の色を白色に改善し、絹の収量が増加した。