ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ドキソルビシンがラットに誘発した大脳皮質と海馬の神経変性は、ケルセチンが軽減する: DNA損傷・炎症・シナプス可塑性に関する洞察

Quercetin Mitigates Doxorubicin-Induced Neurodegenerative Changes in the Cerebral Cortex and Hippocampus of Rats; Insights to DNA damage, Inflammation, Synaptic Plasticity

要旨:
ドキソルビシンを投与したラットは、脳内のSOD・カタラーゼ・GPxの活性が低下し、マロンジアルデヒドの上昇とDNAの損傷を引起こした。また、大脳皮質と海馬における神経変性も顕著であり、シナプス小胞において膜輸送に関与するシナプトフィジンが減少し、IL-1βが増大した。しかし、ケルセチンの共投与はこの様な異常を改善して、脳神経保護作用を発揮した。