ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

単一細胞RNAシーケンスのデータとネットワーク薬理学を組合せて、急性肺損傷の治療における達原飲(Dayuan Yin)の作用機序を探索する

Combining single-cell RNA sequencing data and network pharmacology to explore the mechanism of action of Dayuan Yin in the treatment of acute lung injury

著作名:
Lei Zhang
Wei Zhu
Zepeng Zhang
Yu Huang
出典:
Journal of Holistic Integrative Pharmacy
2023
4
259-271
DOI:
10.1016/j.jhip.2024.01.002
キーワード:
RNAシーケンス
急性肺損傷
達原飲
ネットワーク薬理学
遺伝子オントロジー
KEGG
抗炎症作用
分子ドッキング
要旨:
単一細胞RNAシーケンスのデータセットより、急性肺損傷の遺伝子5243種を取得した。また、中医薬のデータベースより、達原飲(dayuan yin)の標的遺伝子260種を取得した。共通する81種に関する蛋白質間相互作用のネットワークを構築して、PIK3R1・IL-1β・IL-6・ICAM1・CCL2をコア標的として特定した。遺伝子オントロジー解析は細胞の炎症応答とアポトーシスの二重制御を示唆し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析は炎症経路の濃縮を示唆した。分子ドッキングの結果、達原飲の主成分であるカリコシン・ケルセチン・イソラムネチン・ケンフェロール・リコカルコンBは全て、IL-1βに高い親和性を示した。