炎症におけるmiRNAとメディエーターに及ぼすケルセチンとケルセチン誘導体の影響: システマティックレビュー
Effects of Quercetin and Its Derivatives on miRNAs and Inflammatory Mediators in Inflammation: A Systematic Review
- 著作名:
- Benediktus Wastu Paramabodhi
- Eva Annisaa
- Widyandani SasikiranaFollow
- Wimzy Rizqy Prabhata
- Intan Rahmania Eka Dini
- 出典:
- The Thai Journal of Pharmaceutical Sciences
- 2023
- 47
- 10
- DOI:
- 10.56808/3027-7922.2785
- 要旨:
- データベース(PubMedおよびScopus)のヒット2964件から、適格基準に合致した47件の論文を選定して、システマティックレビューした。ケルセチン・イソラムネチン・ルチン・ヒペロシド・ケルシトリン・ケルセチンピバロイルエステル誘導体は、TNF-α・IL-1・IL-2・IL-6・IL-8・IL-12・COX-2・プロスタグランジンE2の発現を低減した。ケルセチン-3-O-グルクロン酸は、炎症メディエーターの発現に影響を与えなかった。ケルセチン・イソラムネチン・タマリキセチンはmiRNAを調節して、炎症誘導性サイトカインの発現を低下し、抗炎症性サイトカインの発現を促進した。ケルセチンおよびケルセチン類縁体がIL-10・miR-146a・miR-155に対するメカニズムは、不明である。