ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは血清エクソソームの長鎖ノンコーディングRNAであるNEAT1をの発現を調節し、miR-129-5p/BDNF軸を介して糖尿病マウスの認知障害を軽減する

Quercetin modulates expression of serum exosomal long noncoding RNA NEAT1 to regulate the miR-129-5p/BDNF axis and attenuate cognitive impairment in diabetic mice

要旨:
糖尿病のマウスと正常なマウスの血清エクソソームを比較したところ、糖尿病の特徴として、NEAT1・mmu-miR-129-5p・脳由来神経栄養因子の調節不全が明らかになった。マウス由来の海馬ニューロンを培養するvitro実験では、NEAT1がmmu-miR-129-5pの発現を阻害して、脳由来神経栄養因子の発現を促進した。Mmu-miR-129-5pの過剰発現もしくはNEAT1のサイレシングは、インスリン関連の蛋白質の発現を低下し、アポトーシスを促進し、ニューロンの増殖を抑制した。糖尿病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、NEAT1の発現を増大し、mmu-miR-129-5pの発現は抑制して、認知障害を顕著に改善した。

この論文は撤回された。