ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

母性免疫活性化のラットモデルにおける妊娠中のケルセチン摂取は、リポ多糖が誘発した認知障害と炎症応答を改善する

Maternal quercetin supplementation improved lipopolysaccharide-induced cognitive deficits and inflammatory response in a rat model of maternal immune activation

著作名:
Hossein Abbasi
Sina Ghavami-kia
Nahid Davoodian
Najmeh Davoodian
出典:
Toxicology and Applied Pharmacology
2024
483
116830
DOI:
10.1016/j.taap.2024.116830
キーワード:
妊娠ラット
リポ多糖
子ラット
認知障害
ケルセチン
抗炎症作用
動物実験
要旨:
妊娠ラットの15および16日目にリポ多糖もしくは対照としての生理食塩水をそれぞれ投与し、生後60日目に生まれた子ラットの行動と脳を検査した。リポ多糖は認知障害を誘発したが、妊娠期間中のケルセチン投与が予防した。リポ多糖が前頭前皮質と海馬にもたらした炎症誘導性遺伝子・ミクログリア・星状細胞密度の減少は、子ラットの行動と相関していた。よって、ケルセチンはミクログリアが媒介する炎症応答を抑制して、行動機能障害を予防する。