ケルセチンで処置した骨髄間葉系幹細胞から得たエクソソームは、miR-124-3pを軟骨細胞に送達して変形性関節症の進行を抑制する
Exosomes Derived from Quercetin-Treated Bone Marrow Derived Mesenchymal Stem Cells Inhibit the Progression of Osteoarthritis Through Delivering miR-124-3p to Chondrocytes
- 出典:
- DNA and Cell Biology
- 2024
- 43
- 85-94
- DOI:
- 10.1089/dna.2023.0341
- 要旨:
- 変形性関節症の患者から採取した骨髄間葉系幹細胞(BMSC)を、ケルセチンで処置した。IL-1βは軟骨細胞の生存率を有意に低下したが、ケルセチンで処理したBMSCで馴化した条件培地では、エクソソームを介して逆転した。軟骨細胞にてIL-1βはMMP-13とADAMT5の発現を上方制御しCOL2A1の発現を減少したが、エクソソームが存在する条件培地では打消された。エクソソームはBMSCから軟骨細胞に移行するため、ケルセチン処置によってIL-1βによる軟骨細胞のアポトーシスを阻害した。ケルセチン処置はまた、BMSCにおけるmiR-124-3pの発現を促進した。