神経膠腫にてケルセチンはRac1の活性化を特異的な標的として、遊走と活性酸素種の発生を抑制する
Quercetin suppresses ROS production and migration by specifically targeting Rac1 activation in gliomas
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2024
- 15
- 1318797
- DOI:
- 10.3389/fphar.2024.1318797
- 要旨:
- P66ShcとRac1は癌に関連した炎症性蛋白質であり、活性酸素種を増大する。遺伝子導入にてP66Shc、Rac1、もしくはその両方を発現した神経膠腫細胞にケルセチンを投与した。ケルセチンはP66ShcとRac1の発現を阻害するとともに、活性酸素種の産出も阻害した。ケルセチンはまた、活性酸素種依存的に神経膠腫細胞の生存率と遊走を減少して、Rac1の抑制を示唆した。分子ドッキングの知見として、Rac1のGTP結合部位にケルセチンが結合する。